「……………汐、姉」


心ちゃんが信じられない、と言うような声を出した。


私と同じことを考えたのか辺りをキョロキョロと見回して。


再び手紙を見つめた。


ポロリ、と赤い涙が彼女の頬を伝う。


悲しいのに。


私の目からは涙が出ない。