「私が一生恋をしない代わりに、私は心ちゃんの病に効くお薬を作れる。


そういうことだよ。要すればね」


その話を聞いて、脳が理解をした瞬間。


僕は鈴ちゃんをぶん殴った。


僕なんかのために、自分の将来を捨てた鈴ちゃんが許せなかった。


殴られて呆然とする鈴ちゃん。


しばらくその顔を見ているうちに心は落ち着いてくれた。


「馬鹿っ、鈴ちゃんの。バカ」