人魚姫と海の涙

僕なんかより繊細なあの娘が、そんな扱いに耐えられるはずがない。


社を出た瞬間、膝が笑った。


酷く苦しい。


空気が澱んでいるのが見えてしまう。


それに、力が入らない。


がく、と膝を折って倒れた僕を島の皆が遠巻きに見ていて。


たった一月前の、誰もにちやほやされるあの生活が懐かしくなった。