人魚姫と海の涙

一月…………。


そんなに経っていたとは思わなかった。


僕の感覚では昨日のことのように思えるのに。


……僕の誕生日から、一ヶ月?


「ねえ、母さん。鈴ちゃんは、無事なの?」


僕が背中に大きな傷を負わせてしまった。


誰よりも仲のよい、僕の姉妹。


僕の誕生日から丁度ぴったり一月後が彼女の誕生日だ。


つまり、今日は彼女のbirthday。


鈴ちゃんは、無事なの?


「鈴音……無事よ。怪我は、大した事なかったの」


よくわからない間があった。