「じゃ、いつもは こっから佐野さんが、 『ごめ〜ん』って 心ない謝りをするんですが」 「心ないって、お前… バラすなよ」 「ですが、今日は クリスマスプレゼントとして 心を込めて、 謝って頂きましょう」 「それじゃ、俺には 拷問じゃねーか」 …思い出した。 なんで私、 佐野くんが好きだったか。 この小気味よく悪態つく、 口の悪い感じ。 そして その言葉が似つかわしくない 甘いマスクでの不敵な笑み。