White Net

俺の顔ほどもあった卵から
現れたのは
俺の拳ほどの大きさもない
かわいらしいものだった。

ふわふわ揺れている
真っ白の四枚の羽

すこし露出の高い
ぴたりとしたワンピース

そして肩にかかる
ふわふわの髪の毛

それは誰もが想像可能な
妖精と俗に呼ばれるものに
そっくりだった。

ただ普通と違ったのは
その妖精のようなものは
周りの景色と同じで
なにもかもが真っ白な
ことだった。

「…妖精?」
なんか夢のようだった。
てちょっとまったっ!!
なんでその妖精ってのが
俺の目の前にいるのっ!?おかしいだろっ!

…そうだった。
景色全面が真っ白な
この世界自体がもう
おかしいんだよな…