「広い……………。」



私の部屋とゆって案内されてきたけど広い。

てか紡先輩ってお金持ちなんだね。



「まなか」

「はっ……はい」

「荷物整理したら俺の部屋来い。」

「ううん……」


今日からここが私の部屋。

なんか広くて寂しく感じちゃうな……


お母さん………

悲しい顔してたな……


お母さんのことを思い出したら
涙が出てきて
その場にしゃがみ込んでしまった。















……………………あれ…?


いつから私は眠ってしまったんだろう。

ヘッドの上に寝かされていた私は
身体を起こし、
夢ではないんだと再確認した。




「あっ、目覚めたんだ」

「えっ…あ…うん」


もしかしてずっと私のそばにいてくれたの?



「なかなか来ないから部屋行ってみたら、床で寝てるんだもん。」

「ごめんね………」

「泣いてたんだろ…」

「えっ……」


ふと彼の顔が悲しい顔になっていたのは、気のせいだろうか…


「いきなりだからわかんねぇよな」

「うん……」

「俺も今朝聞いたから」

「そ、なんだ」

「悲しいか?」

「えっ、」

「本当は親と離れて悲しんだろ。」

「悲しく、、ないよ?」


できる限りの笑顔で笑った。


「悲しいなら悲しいとゆえよ」

「えっ……」

「俺の前では何も隠すな。」


その言葉で私の目にはまた涙が溢れ出した。


「そおやって素直に泣けよ」

「…………ふぇっ…ぅう」

「泣きやむまでここにいてやるから」



私は先輩の胸の中でまた眠りについてしまった。



「まなか………、」



紡先輩がそんな悲しい声で
名前も呼んでるのに気づかずに ………