高梨さんと北条くん



「高梨、呼ばれてるぞ〜」

ドア側にいた男子生徒が高梨に声をかける。

「なんだろ、ちょっといってくる」

「うん」

なんだろう。また、俺のせいで呼び出されたのだろうか。

結局高梨は昼休みギリギリまで戻ってこなくて、俺はひとり、昼食を済ませた。