「進路、決まった??」

ああ、なんだ、そんなことか。

「決まるわけ、ないじゃん」

一昨日のホームルームで配られた進路調査表。
まだ高2の一学期だということを考えると少々気が早いのではないかという感じがした。

「俺さ、家、どうしようかと思って」

「何??継がないの?」

北条の家は代々続く和菓子屋さんで、北条のお父さんで22代目になるらしい。
ここで紹介しておくと、北条は私より頭一つ分背が高くて、真っ白い肌をしている。さらに料理部の部長もやっていて、ほとんど女子しかいない部活の中でハーレムのように女子をはべらせているらしい。

「ウソいうなっ!」

「聞こえてたかてへぺろ」

「おっまえはさぁ、いつも真顔で表情読みづらいよマジで」