「いってきまーっす!」
「やべー。遅刻する~。」
今僕は中学一年の石井龍雄。昨日は入学式で、今日も大切な日なのに、遅刻しそうなんだ。まいった・・。バスが来ない。
「なんでこういう日にかぎってこうなんだろう!」
とイライラしていると、後ろから走ってくる人影。ハッとしたぼくは後ろを振り向いた。だが、後ろにいたのは同じクラスの中野雄太。