私が彼らと出会ってから、約1週間がたった。
あれから良太兄とは頻繁に連絡を取り合って、
毎日楽しい話を聞かせてもらってる。
貴くんの寝癖がすごかったとか、
ともくんがパジャマのズボン履いて事務職に来たとか。
亨くんが、レンズにガチャピンの目が
プリントされたメガネつけてる画像送られてきたときは、笑った。

その日は木曜日だった。

私は軽音部での活動を終えたあと
良太兄と、とある話題で電話していた。

家族にも相談しなくちゃいけないことだったんで、
自宅についていちばんに、母にむかって叫んだ。



「おかあさん、私、良太兄のとこに住む!!」