「あっ!これ、野々宮くんの
かばんに…」

そう、これは

野々宮くんのかばんについていた

キーホルダー

私は知っている

彼は覚えてないかもしれないが

私は幼稚園から高校まで

ずっと一緒だった

何度か話した事がある

一回だけ一緒に帰った

事もあった

帰り道が途中まで一緒なのだ

まぁ、昔話はさておき

帰りに届けようと思い

教室に戻りかばんに入れた

「さっ、そろそろ帰ろっ」

かばんを持って教室を出ようとした

ドアの開けようと手をかけた瞬間

「ガラッ」

ドアは勢いよく開いた

びっくりした

そしてびっくりしている間に

誰かの頭がぶつかった

「ゴンッ」

痛かった

すごく痛かった