真「ゆぅ「あの…」


私が口を開くと同時に絡まれていた男子が話しかけてきた。



さっきはよく見ていなかったがとっても可愛い。


薄茶色の髪を綺麗に切り揃え、黒いクリクリとした瞳を覗かせた顔は子犬のようだ。


天「僕、日向天[ヒナタテン]といいます。助けてくれてありがとう」



にこっと微笑む姿は天使のようで、思わずドキッとしてしまった。



真「いえ。困っている人を助けるのは当然のことですわ」



天・優「ですわ?」



はっ!


口癖でつい。



ど、どうしましょう!



優「その声と、背丈(158センチ)は………いやまさか……」


ばれるー!



ってどうしてばれてはいけませんの?



そうよ。


そんなことはないのよ。


私は大きく息を吸うと、にこっと微笑んでいった。



真「お久しぶりです。優にい」