顔をあげて

私は会いたかったものの緊張してうまく言葉が思いつかなかった。

「礼羅、番号交換したのに全然連絡くれないんだもん。俺嫌われたかと思ったよ(笑)」
一樹は煙草に火をつけた。
私も煙草をすいたかったけどなんだか変にみられたくなくて我慢した。

「礼羅も…」

「えっ?何?」

「礼羅も…ずっと連絡待ってた」

私は自分でも顔が赤くなるのが分かって下をむき長い前髪でわざと顔をかくした。
するとふわっと暖かい手で私の頬を挟まれ顔を上げられ、髪を優しく耳にかけられた。

「顔をあげて、…礼羅すごく綺麗だよ。」