「…アタシ、帰るね」
ベッドから降りる。
するとすぐに清水君が支えにきてくれた。
「歩ける?」
「うん、もう大丈夫」
「そっか。
あ、制服乾いたで」
清水君がキレイに畳まれた制服を差し出す。
そうだ…
清水君に服借りたままだった。
「ごめんね
…ありがとう」
「いーえ。
外で待ってるわ」
制服に着替えて外に出る。
「じゃあ…」
「家まで送る」
えっ
「いいよっ
悪いし…」
「アカン。
こんな暗いのに女の子
一人で帰らせられへん」
時刻は21時を過ぎていた。
いつの間にかこんな時間になってたんだ…
