そしてまた、キミに。




課題を抱えて職員室に向かっていると


「うわ」


後ろから声がして、
清水君が駆け寄ってきた。



「それ持つわ」


「え?」


「ジュース買うから
俺もそっち行くねん」


「ありがとっ」


「松田さんめっちゃ小柄やんな。
後ろから見とったら
なんか危なっかしかったわ〜」

清水君がハハハと笑う。


「全然重くなかったから大丈夫だよっ」

だってノート30冊くらいだもん。


「いや、あかんで。
小ちゃいサイズには似合わん」


身長が150㎝しかない私が清水君の横に
並ぶと、見上げるくらい差があった。


「小さいけど結構 力あるんだよ?」


「ホンマ〜?」

絶対嘘や!
と清水君が笑う。