そしてまた、キミに。




「告白?…でも、女の子の字だよね」

「うん…確かに」

「優、なにか身に覚えある?」

「…全く」


なんか恨まれるようなことしたかな。

アタシ、そういうの気づかないとこあるから…


「行かない方がいいんじゃない?
名前も書いてないし、なんか怖いよ」




ーーーーー


愛子にはそう言われたけど。


次の日、妙に気になったアタシは
指定された場所に一人で向かっていた。

心配かけたくないから愛子には秘密にして。




ひと気のない体育館の裏に見えた人影。

そしてその影が動く。



「…来てくれたんだ」

「…!」


…この人。

昨日、清水君の隣にいた子だ。