そしてまた、キミに。




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放課後。



「…そうだ、愛子。
今日、朝一緒に行けなくてごめんね」

「全然いーよ。
間に合った?」

「遅刻した、ちょっとだけ」



靴を履き替えるために下駄箱を開ける。

「?」

すると、靴の上に折りたたまれた小さな紙が置いてあることに気がついた。

なんだろこれ…。


「何時に着いたのー?
宮本先生まだいた?」

愛子の下駄箱は少し離れたところにあって、アタシの姿は見えていない。


「優ー?」

「え…あ、ごめん。
10時くらいだったかな」

「10時?
それ思い切り遅刻だよ〜」

「なんか目開けたらそんな時間なってた」

「ふふ。二度寝したんだ(笑)」