「…………」
バックミラー越しに俺を見た先生が
クスクスと笑い出す。
「清水君、静かだね」
「ホント。
さっきからずっと変だよ」
振り返った松田さんも笑っている。
「へ、変ちゃうしっっ
バリバリ普通やし!
二人とも何言ってんねん、もーっ」
冷やかす二人に言い返すも、なぜか坂口さんにまで笑われてしまった。
「な、坂口さんまでっ…
もーなんやねんみんな!」
「アハハ」
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祭りまでの道のりは、車で行くと
思っていたよりも近くてすぐに着いた。
「うわ、すっげー!
テンション上がるわ〜」
暗い夜に屋台の光が灯り、大勢の人とたくさんの楽しげな声が聞こえてきて、俺は胸を高鳴らせた。
