そしてまた、キミに。

【亮side】




ー 7月30日、晴れ。

今日は待ちに待った祭りの日。


そして、俺の18回目の誕生日でもある。

今年は去年までと違って一人暮らしだけどさみしい誕生日にならなくてよかった。



そんなことより、ものすっごく楽しみにしていた光景が今目の前にあって、俺は言葉を失っていた。



「………」



「ちょっと清水君、何か言ってよぉっっ
優に浴衣着せるの大変だったんだから」





だ、だって…



可愛すぎるんやもん…。




浴衣姿にまとめ髪、
いつもより少し濃いめのメイク。

待ち合わせ場所にいた坂口さんは、
驚くほどキラキラしていた。


誕生日に坂口さんの浴衣姿が見れるなんて
最高のプレゼントやな。




「全員そろったし、行こうか」


みんなで先生の車に乗り込む。

前も坂口さんの隣だったけど、
今日は100倍増で緊張する。