そしてまた、キミに。





…なんて思っていたのに。



ーーーー



「やってしまった……」


一週間の勉強会を終えて、万全の体制で期末試験を迎えたはずだった。

だけど返ってきた数学の点数は

「78点…」


'80点以上を取る'という約束だったのに、それをギリギリ下回ってしまった。



どうしよう…清水君になんて言おう。
私のせいで行けなくなっちゃったなんて…

こういうときに限ってやってしまう自分が情けなくて、一人肩を落とした。



とりあえず宮本先生に報告しに行こうと
先生の教室の前まで来たけど、どうしても入りづらくてそこで立ち往生する。



先生も一生懸命教えてくれてたのにな…

「…はぁー」


小さくため息をついたとき、

教室のドアが開く。