そしてまた、キミに。

【愛子side】



眩しいほどの日差し。

夏の暑さが、私たちの体力を奪っていく。



「…それでね、清水君が私の消しゴム
拾ってくれたんだ」

「えー!優しい〜」


体育の授業前。

前に清水君が休んでいることを私に教えてくれた子が、また清水君の話を友達にしていた。


よくよく考えたら、
この子清水君の話ばっかりしてるかも。

もしかして、清水君のこと好きなのかな。



「ほんと同じクラスになれて良かったね」

「もうね、毎日学校が楽しすぎるっ」


「そろそろ告っちゃいなよ」


…やっぱり。



「結構脈アリなんじゃない?」

「えー、そうかな〜」