そしてまた、キミに。





「ごめんっ勝手にキッチン使って…
お粥をね…作ろうと思って」


「……ん…」



「…あ、体温計買ってきたよ。
熱測らないと…」


「…んー…」



清水君、寝ボケてるのかな…
返事がおぼつかない。




「ねぇ、寝てなきゃダメだよ…」


「…んー…」



「清水君、、あっちで待ってて…?
すぐできるから…」


「……」



「ねぇ、清水君…」


「…イヤや…」



腕を放そうとしても、
アタシの力じゃ全然敵わなくて。

むしろ、放そうとする度に抱き締める力が強くなっていく。