仕方なく、冷蔵庫に一つだけ残っていた パックご飯でお粥を作ることにした。 ほぼ使われた形跡のない鍋に火をかける。 卵も無かったし…どうしよう。 そんなことを考えていたら、 部屋の方から物音がした。 …清水君、起きたのかな? そう思って振り返ろうとしたとき、 背中に温もりを感じる。 ……っ… 肩にかかる重み。 それと同時にぎゅっと抱き締められた。 「…しみ、ずくん…?」 「…」