「アタシ、買ってくるから。
清水君は寝てて」
「え?いいってそんなん!」
止めようとする清水君を無視して、
アタシはドラッグストアに向かった。
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体温計と風邪薬を買って戻ってくると、
清水君は小さな寝息をたてて眠っていた。
…寝てる…。
行く前に自分が言った言葉を思い出して、ベッドで眠っている清水君が少しだけ可愛く見えた。
買ってきたものを机に置いて、
清水君を起こしてしまわないようにそっと出て行こうとする。
でも、
「…んー、、、」
清水君の苦しそうな唸り声が聞こえてきてすぐに清水君の側に戻った。
近くに置いてあったタオルを氷水で冷やして額にのせる。
すると苦しそうだった表情がすぐに和らいで、またゆっくりとした呼吸に戻った。
