そしてまた、キミに。




-----

大輝と別れて、コンビニに行った帰り道。

アタシは、来た道ではなく
遠回りになる道を歩いていた。

…なぜかあの場所に行きたくなって。



大輝はああ言ってたけど、本当は違う。
アタシが清水君から逃げているのは、大輝のせいなんかじゃない。
…アタシが悪いの。

清水君といると、清水君の優しさに触れると、すごく…怖くなる。


アタシは…幸せにはなれない。

アタシは…幸せになりたくないの。

だけど、清水君といると
そうなってしまいそうで怖くなる。


それに、

アタシの中の晃が消えてしまいそうで


怖くて、怖くて…仕方なくなる。




誰も悪くない。


アタシが悪いの。

アタシが弱いだけ。