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「気をつけて。
いってらっしゃい」
「…いってきます」
1週間ぶりの制服。
1週間ぶりの外出。
久しぶりの空は、
どんよりと曇った灰色の朝だった。
昨晩、色んなことを考えて
何が一番大切なのかを思い出した。
愛子のためにとかそんな気持ちよりも、アタシが愛子といたいという気持ちのほうがずっとずっと大きくて。
アタシはまだまだ愛子みたいに相手のために行動できるほど強くないってこと。
愛子がいないと駄目だってことを。
愛子に会って伝えなきゃ。
いつも振り回してばっかでごめんねって。
アタシの側にいて欲しいって。
何より…ありがとうって伝えなきゃ。
