「優の様子を心配してね。
家に来たのなら顔見せてあげてっていうんだけど、優が大丈夫ならそれでいいって」
愛子…
知ってたんだ…アタシが休んでること。
「何があったのかお母さんはわからないけど、愛子ちゃんは失ったらダメよ。
愛子ちゃんだけは大切にしなさい」
「…うん」
言わないでって言ったのも、
アタシの部屋に来なかったのも、
全部アタシのためだよね。
愛子はいつだってそう。
自分のことよりアタシのことばっかり。
これ以上辛い思いはさせたくなくて、
アタシなりに愛子のためを思って離れようとしていたけど、決心が弱かったかな…
愛子に…会いたいよ。
