『…では、今から10分間。
よーいスタート』
毎週恒例の授業始めの小テスト。
この小テストが厄介で、
答えは2択だけど、誰でも違うとわかるようなバカみたいな選択肢が一つあるから、確実にどっちが正解かはわかってしまう。
テストやる意味あるのかなー。
…なんて思っていたけど、
隣の彼は違った。
『10分経ちました。
鉛筆を置いて、解答用紙を隣の人と
交換してください』
『はい。
坂口さん』
昨日席替えをして、隣になった大谷君。
彼の解答をみて、アタシは言葉を失った。
え…
半分も間違えてる…
このテスト間違える人いたんだ…
