清水君にも、
愛子にも、
あれから一度も会っていない。
正確に言えば…
私が2人から逃げている。
体育祭の日。
本当は人混みに紛れて清水君を見ていた。
だけど、あまりにも眩しすぎて
これ以上見たらいけないような気がして、
アタシはその場から逃げた。
『坂口さんにもっと近づきたいから
…かな。』
『…好きやねん。
坂口さんの笑った顔』
アタシがアタシでいられなくなってしまう気がして怖かったから。
きっと2人は
こんなアタシに呆れてしまっただろうな。
あんなに優しくしてくれているのに、
ひどい態度ばっかりとって。
でも、いいの。
それがアタシの望んだことだから。
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