そしてまた、キミに。

【優side】




「優ー?」



ーー…





「優ー?」



部屋のドアが開く。



「優、もう朝よ」


目を開けると、お母さんがアタシの顔を覗き込んでいた。



「今日は学校行けそう?」


「…んー…」


「行くならもう起きないと間に合わないわよ」


「もうちょっと寝る…」

「…そう。わかった」


学校を休み始めてから1週間。

何にもやる気が起こらなくて、
ただ時間が過ぎるのを待つだけの日々。


お母さんの悲しむ顔はもう見たくないから明日こそは行こう。

…何度もそう思って、
いつの間にか1週間が経っていた。