ーーーーー
「へぇー。
それで会えなくなったんだ」
「…はい」
店の営業時間を終えて、俺は店長に今までの経緯を話していた。
「その子、どんだけ亮に名前で呼ばれたくなかったんだよ」
「え…
そういうことなん!?」
「嘘、嘘。
冗談だよ」
「店長〜…」
「ハハハハ」
相変わらず店長は、他人事のようにしか聞いてくれへんけど。
ガチャ…
スタッフルームのドアが開く。
「亮さん、着替え終わりましたよ」
「お。
じゃあ帰ろっか、大輝」
「何の話ですか?」
「大輝にはまだ早い大人の話や」
「なんすかそれ(笑)」
