ーー『…優が、、、
好き過ぎて苦しい…』
本人から優への気持ちを聞いたのは、これが初めてだった。
そして、彼が3年間募らせていた想いを全部私に話してくれた。
それから1ヶ月もしないうちに、2人は恋人になった。
『晃が…アタシのこと好きだって』
信じられないような驚いた表情で、だけど嬉しそうに私にそう呟いた優の顔は、今でもはっきりと憶えている。
まだ、たったの16歳でこんなことを思うのはおかしいかもしれないけど、
きっと2人は永遠に一緒にいるんだろうなと思っていた。
きっと今でも、10年後も30年後もずっと、2人が離れることはなかったと思う。
だけど、神様は…2人を引き裂いた。
