そしてまた、キミに。




晃は高校でもサッカー部に入り、優は晃からの誘いもあってサッカー部のマネージャーになった。

クラブがない日は3人で会って、いろんなことをして遊んだ。
3人なら何をしてても楽しくて、あの頃は毎日笑っていた。

中学の頃よりも濃厚な時間を過ごす中で、私たちの仲は日に日に深まっていった。


でも、優と晃は出会ってから3年以上経ってもまだ''友達''のままだった。
ずっと側にいて何でも話す仲なのに、こういうことになると奥手な晃と、軽いアタックじゃ全く気づかない鈍感な優。
近くで見ていて二人が両想いなのはわかっていたけど、なかなか進展せず、もどかしい日々が続いた。


夏休みになってしばらくした頃、クラブ活動が盛んになり、私はなかなか2人に会えずにいた。
そんな時、晃が突然私の家に訪れた。
いつもと比べて信じられないほど元気がなく、
深刻な様子だった。

心配になってその理由を尋ねたら、晃は小さな声でこんなことを口にした。