直球の質問に清水君が目を見開く。
だけど、頬を染めながらはっきりと言った。
「……めっちゃ好き…」
まるで、想いが溢れ出たかのように呟く
清水君の言葉が胸に響く。
「最初は目で追ってたくらいやってんけど
…いつの間にか、自分でも
信じられへんくらい惹かれとった」
それは、同時に
私の恋の終わりを告げるものでもあった。
今、本当の意味で失恋できた気がした。
「''大谷晃''を呼ぶ坂口さんの切ない顔が頭から離れへんくて…ずっと気になってた。
こんなこと本人から聞くべきやけど、何も知らへんから…何もわからへん俺が、無闇に聞いてしまってもいいもんなんかもわからんくて…」
清水君の表情、言葉、全てから伝わる想いに、涙が出そうになる。
