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しばらくして落ち着いてきた私は、
二人きりの教室でこうしている状況が恥ずかしくなって、先生に呼びかける。
「先生…。
ありがとうございますっ
…もう、大丈夫です」
「………」
でも、先生は黙ったままで腕の力を緩めてくれない。
「…先生?
もう大丈夫だよ…?」
もう一度声を掛けると、
ピクッと肩を震わせた先生がゆっくりと体を離してくれた。
「先生、ありがとう。
すごく…落ち着きました」
優しく微笑む先生。
その表情があまりにもあたたかくて、
一瞬時間が止まったかのように見惚れる。
次第に頬が熱くなるのを感じた私は、
深く頭を下げて教室を出た。
ふー、、、
なんかすごく緊張した…
でも、心が軽い。
先生って本当にすごい人…
