そしてまた、キミに。




--------


しばらくして落ち着いてきた私は、
二人きりの教室でこうしている状況が恥ずかしくなって、先生に呼びかける。


「先生…。
ありがとうございますっ
…もう、大丈夫です」


「………」



でも、先生は黙ったままで腕の力を緩めてくれない。




「…先生?
もう大丈夫だよ…?」


もう一度声を掛けると、
ピクッと肩を震わせた先生がゆっくりと体を離してくれた。



「先生、ありがとう。

すごく…落ち着きました」



優しく微笑む先生。




その表情があまりにもあたたかくて、
一瞬時間が止まったかのように見惚れる。



次第に頬が熱くなるのを感じた私は、
深く頭を下げて教室を出た。






ふー、、、
なんかすごく緊張した…


でも、心が軽い。

先生って本当にすごい人…