教室に着くと愛子と清水君が 楽しそうに話していた。 「あ」 愛子がアタシに気づく。 そして、いつものように 笑顔を向けてくれる。 「おはよ〜」 「…おはよう」 「遅刻ギリギリやーん」 清水君がからかう。 「……」 「うわ! 俺のことだけ無視するー」 泣き真似をする清水君。 それを見て愛子がクスクスと笑う。 …違う。 そこにいるのは… ーー『優、おはよ』 …清水君じゃないの。