そしてまた、キミに。




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「優!?」

目の前には自分の部屋の天井と
心配そうに見つめるお母さんの顔。


「優…大丈夫?
うなされてたみたいだけど…」



切れた息。
額には少し汗が滲む。


夢…か。




顔色が悪いと心配するお母さんをよそに
アタシはいつも通り家を出た。


何も変わらない。
あの頃と。

何も変わってないと
自分に言い聞かせながら。