そしてまた、キミに。




いつからいたんだろう。

見られてたかな。


…ハズカシイ。



「………」

ポカンと口を開けたまま
何も言わない清水君。

街頭に照らされた顔が
ほんの少し赤いような気がする。

何で清水君がテレてるんだろう。



「…清水君、なんでここにいるの?」

なんかコレ前にも言った気がする。


アタシの言葉で気を取り戻した清水君が、前と全く同じ返しをした。

「…それは俺が聞きたいねんけど」


それがなんだか可笑しくてクスクス笑っていると、近くに来て同じようにしゃがみこんだ。



清水君は口角を上げて、
何も言わずにアタシを見つめる。


「…?」

相変わらず猫はアタシに甘えている。