どれだけ考えても答えが見出せない問いを抱えたままトボトボといつもの帰り道を歩く。
「…あ」
途中から家に向かう道と違う道を
無意識に歩いていて、
気づいたらアタシはあの公園にいた。
子どもたちの声がする。
笑い声。泣き声。歌う声。
部活のない日は晃とよくココに来て、子どもたちと一緒に遊んだっけ。
走り回る子どもたちの輪の中に
晃の姿が浮かぶ。
アタシは空いているベンチに座った。
そしてゆっくりと目を閉じる。
心地良い音が
アタシの心を落ち着かせる。
ずっとずっと聞いていたいな…
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