そしてまた、キミに。




「…でも二人が探してると思うし」

「そうやな。
じゃあちょっと言ってくるわ!」

と立ち上がったけど、


「…アカン。
どこにおるか分からんねやった」

また座り直した。


「ん〜、
でも探してるやろなぁ」


俺たち探すのにイルミネーション
ちゃんと見られへんかったら困るし…


「やっぱり言いに行ってくる」

また立ち上がった。


「ちょっと待ってて」





「…フッ」




え?



坂口さんがクスクスと笑い出した。




「なな何で笑ってるん!?」


坂口さんは何かが壊れたように
クスクスと笑っている。



「え?何?」


なんで笑っているのか全然わからないけど
笑っている姿を見て俺は嬉しくなる。