そしてまた、キミに。




「ん?」


辺りを見回していると、


「ねぇねぇ、一人?
俺と一緒にイルミネーション見よ」

「…」


チャラそうな男に坂口さんが
ナンパされていた。

坂口さんは人混みから外れたところで
寒そうにしゃがみ込んでいる。


「よかった…」



見つけられたことに一安心していると、
男が坂口さんの肩に腕を回した。


…!!


「触んな!」と叫びそうになった瞬間、




パンッッッ


坂口さんがおもいっきり男にビンタをした。


「いっって…」


うわー、、
痛そ…



「…ナンパするなら他あたって」

冷たい目で睨みながら言う坂口さんに、
男は舌うちをして離れていった。



…坂口さん、強。