そしてまた、キミに。




試合は2-1の勝利で終わり、
みんなで後片付けをしていた。


「清水君、マネージャーみたいだな」

「ホンマ?」


「清水君がマネージャーだったら
楽しくなりそうだな〜」

「でもやっぱり
マネージャーは女の子がいいけど(笑)」



「俺、今日は"亮子"でいくわ」

仕草を女子っぽくしてみる。


「えー、気持ち悪〜」

ハハハとみんなが笑った。






「これ直してくるでー」

スポーツドリンクを入れていたクーラーボックスを持って、部室に向かった。



扉を開けて中に入る。


この辺置いといたらいいかな。



部室には一人ずつ
専用のロッカーがあった。


俺はまたあの名前を探す。





おおたに……


おおたに……




「!」


…あった。



一番端のロッカーに書かれた
『大谷晃』を見つける。