-楽屋-

「ハァ…明日から大騒ぎね…」とマネージャーが言ったから「ごめんなさい…」と私は、謝った

「でも…ずっと来瞳の笑顔を忘れてたわ…」とマネージャーが言った

私は、思わず「えっ…」と呟いた

「人は1人じゃ生きていけない…私は、来瞳から全てを奪おうとしてたのね…」とマネージャーが申し訳なさそうに言った

私は、そんなマネージャーに「そんな事ないよ…」と言った

するとマネージャーが「でも、公表するのはまだね…」と言い私は、「うん…」と言った

暫くすると明希が楽屋に入って来て「来瞳、お疲れさん!」と言い私は、「明希!」と言い明希に飛びついた

明希が私の頭を撫でる

マネージャーは、気を利かせてか楽屋を出た

「あの時の子、来瞳やってんな…なんや不思議やわ…もっと早く教えてくれたら良かったのに」と明希が言った

「大きくなる前に会ってしまったからね…」と私は、おどけてみせた

「既に大きくなってたやん(笑)」と突っ込む明希

ふと、明希の首元を見た

「あっ…首…」と私は、呟いた

明希が「えっ?あっ…」と言って動揺した

そんな明希に「最低…」と私が言うと明希が「あっ…コレはやな…あの…その…」と慌てて言うから私は、「で、何人?」と明希に訊いた

すると明希が「ん?何が?」と訊き返してきたから私が「何人としたの?」とハッキリ言うと明希が「えっと…あれ?」と言いながら両手で抱いた女の数を数え始めた

「は?そんなにいるの!?」と私がビックリして明希に訊くと明希から「だって…(;_;)」と返事が返ってきた
「振ったのは私だけど…まさかそんなに遊んでたとはね…しばらく禁欲ね」と私が言うと明希は、「うそ~ん!いや、でもどの女も感じやんかったし…」と言い出したから「そういう問題じゃない!」と私は、言い返した

すると明希が「なぁーお願い!禁欲の前に一回だけ頼むて!」と言ったから私は、「それじゃ意味ないでしょ!」と拒否した

そんな明希は、私の足にしがみつく

私が「ちょっと!」と言って離れようとしても明希の力に敵う訳もなくビクともしない

それでも諦めず、明希が「頼むて!頼むから一発!」と言い私は、「嫌!無理!」と明希を拒んだ

するとCasissのメンバーが楽屋に入ってきた

yukiyaさんが来瞳に向かって「明希ー!お疲れ…さん…って何してんの?(笑)」と私達を見て聞いてきた

するとyukiyaさんと同じく私達を見た雅さんが「お疲れさん!あっ…それ何プレイなん?」と言い、私達のやり取りを一部始終を見ていた瑠依さんは、「おっ、楽屋でとはさすが!」と言ってきたので私は、「違いますよ!やらせろってしつこいんです!」とCasissメンバーに言った

すると「 なるほど!明希離れたりー」とyukiyaさんはそう言って明希を剥がそうと引っ張る

「嫌や!離せ!yukiya!セックスは、俺の使命なんや!」と明希が言うからすかさず私は、「なんの使命だっつーの!」と明希に突っ込んだ
そんな明希が、「嫌~~!」と叫んだ

「てかさ、来瞳は、何でそんな嫌がってるん?」と雅さんが聞いてきた

その質問に私は、「コレですよ!コレ見て誰が抱かれたいんですか!?」と言い私は、明希の首にある赤いものを指差す

「コレは、嫌やわ…」とyukiyaさんが言った

すると明希が「それやったら、来瞳が消したらええんちゃうん!?」と言ってきたから「はぁ?開き直るの!?」と私は、呆れ口調で言った

全然、懲りないのか「なぁ、頼むて!」と私にせがむ明希

そんな私達のやり取りを見ていたyukiyaさんが「明希、来瞳の気持ちも考えたりーや…せっかく仲直りしたのに…」と言うと明希は、「ウッ…はい…」と言って大人しくなり、隅っこでイジケる
私は、「ハァ…liveより疲れるわ…」と呟いた

すると明希が「ええねん…ええねん…どうせ俺は嫉妬と、面倒臭さと、女好きで、性欲しかあらへん男やねん…」とイジイジする明希

「ハァ…ったく…子供みたいね…昔と変わらない…」と私が呆れて言うと明希が「ええねん…ええねん…どうせ俺は年だけくってる子供やねん…明希なんか嫌いや…」と言い出した

「まだ言うか!?あっそ、こんな情けない人だったとは!あ~ぁyukiyaさんと付き合えば良かった!」と私は、呟いた

その言葉を聞いたyukiyaさんが「えっ?俺?」と慌てふためく

明希の体がピクッと動いた

私は、「yukiyaさん、今度二人で食事に行きましょ♪」と言い目でyukiyaさんに合図した

それがわかったのか演技をしてくれる

「あっ、せやな!二人でご飯食べて熱~い夜を過ごそうか!」と言ってきたので「いいですね♪行きましょ♪」と私がyukiyaさんに言うと明希は、「あかん!そんなん俺が許さん!」と言って猛スピードで私に抱き付いてきた明希

そんな明希の行動を見たCasissメンバー全員は揃って『はぇ…』と呆れて呟いた