-翌日-

スタジオでyukiyaとレコーディングをしていた

yukiyaが「なぁ…明希…」と話し掛けてきた

俺は、「ん?どないしたん?」と聞き返した

するとyukiyaが「昨日も美嘉とヤッたやろ?」と聞いてきた

そんなyukiyaに俺は、「なんやねん、急に(笑)」と笑ってゴマかした

yukiyaが俺の首を見て「首…付いてる…」と言った

俺は、慌てて「えっ?嘘や?あいつ…」と言った

するとyukiyaが「その前は違う女やろ?」と言い俺は、「ん…」しか言えず、違うとは言えなかった

yukiyaが「虚しくないん?来瞳に会ったのに何も思わんかったん?」と聞いてきた
俺は、「……わからん……」と悟られない様に答える俺にyukiyaが「顔に書いてるで、"虚しい"って」と言った

その言葉に俺は、「あいつは…俺がおらんくても笑ってる…」と答えた

yukiyaが「そう見える?」と聞いてきて俺は、「"好きじゃない"って言われたら終わりやろ…」と言った
するとyukiyaが「だからって終わりなん?」と言ったから俺は、「付き合ってる時も…"好き"とか言われてないし…俺だけが好きで突っ走って…嫉妬して…」と俺が来瞳と付き合っていた時の本音をyukiyaにぶつけた

yukiyaは、黙ってそんな俺の話を聞いていた

そして俺が「来瞳は…俺の事なんか気にしてへんよ…」と言うとyukiyaが「来瞳が言ったん?」と訊いてきて俺は、「言ってへんけど…」と返した

yukiyaが「来瞳は…明希が思ってる程強くないと思う…」と言った

そんなyukiyaに向かって俺は、「さっきからなんやねん!yukiyaに来瞳の何がわかんねん!俺がずっとあいつを見てきたんや!」と言いyukiyaの胸ぐらを掴む

それでもyukiyaは、「何を見てきたん?」と言った

俺が「えっ…」と何も言えずにいるとyukiyaが「来瞳言ってた… 前に会った時、おせっかいかもしれんけど…"明希の事、嫌いになったん?"って訊いた。そしたら何て言ったと思う?」と言いながら真っ直ぐ俺を見て更にyukiyaが「"彼に負けないくらい好き、大好き"」と来瞳の今の気持ちを言った

俺は、その言葉に「えっ…」としか答えられずyukiyaが「"自分でも付いて行けないくらい…恋愛も自由にできない程…大きくなってしまった"って…」と言った

俺は、そんなyukiyaの言葉が信じられず「…嘘…やん…そんなん…」と言うとyukiyaが「一番大事な部分を明希は、見てなかったんちゃうん?打ち上げの時、美嘉に言い寄られてる明希を来瞳が見て"彼女"って言いたかったと思う。でも仕事上、来瞳も明希も隠さなあかん…明希だけが辛いんちゃうで… 」と言った

俺は、その言葉に「…明希…」と呟いてyukiyaの胸ぐらを離した

俺の肩は震えていた…

暫くしてyukiyaが「あと、 美嘉は、明希と来瞳が付き合ってる事知ってると思うで」と言った

俺は、yukiyaに「それ…ほんまなん?」と聞いた

その言葉にyukiyaは、「じゃなかったらあんなわざとらしく来瞳にちょっかい出さんやろ?」と言うといつから俺達の話を聞いていたのか美嘉が「やっぱり付き合ってたんですね」と言った
俺は、ビックリして「はっ…お前いつからそこにおったん!?」と聞くと美嘉が「少し前ですよ」と言った

俺が美嘉に「お前、来瞳に何をした?」と聞くと美嘉は、「何もしてませんよ。明希さんの彼女見たいと思って街で会った時、後を付けただけです。でも来瞳さんは私にあっさり明希さんを譲ってくれましたよ?」と言った

「どうせ、またいらん事言うたんやろ?」と俺が言うと美嘉は、「ただ私はあの女が全て持ってるからそれを譲ってもらっただけです。あの女といても幸せになんかなれない。堂々とデートも出来ない、会えない、それの何が幸せなんですか?」と言ってきたから俺は、美嘉に向かって「俺の幸せをお前が決めんなや!」と怒鳴り付け、俺は明希に会いに行こうとした

そんな俺の行動に美嘉が「行ってどうするんですか?現に私を抱いてますよね?行くならバラしますよ?」と言うから俺は、「バラしたいならバラせばええ…」そう吐き捨て俺は、来瞳の元へ向かった