───清華side
「あぁら野良猫ちゃん、どこへ行っていたのかしら~?
まぁ行く場所なんてないんでしょうけどね~?
あっ、わかったわ!
汚いモノは汚いなりに餌を調達しにいってきたってことね?
ごめんなさいねぇ?
汚いモノの考えなんて思いつきもしなくってよ?」
「……」
「ご飯を買うお金がないから調達しにいったのよね?
自分を売って。
まるで娼婦ね!
あぁ、まるで、ではなくて本当に娼婦だったかしら!」
クラスに入るなり弾丸トークが飛んできて、オホホホ…と高笑いをするクラスの女。
ああ、めんどくさいなぁ。
この人たち、あたしをからかうしかする事ないのかなー。
かわいそ。
「…よくもまぁそんなぺらぺら減らず口が出てきますね。
ある意味才能ですわw
ソンケーしますなぁ。」
ちょっと、喧嘩を売ってやった。
すると女は顔を真っ赤にして、鬼のような表情になる。
「んなっ……!」
「ほーほー、お嬢様はそんな鬼のような形相もなさるんですのー。
勉強にナルワー。」
棒読みで言ってから、女を鼻で笑ってやる。
そして、あたしは気分良く教室から出たのだった。
しかしあたしは、この行為を激しく後悔…はしないけど、女のめんどくささを知ることになる。
そしてそれは、すぐ後のこと。
「中里清華…よくもこのわたくしにあんな口のきき方を!
許しておけない…いえ、
生かしておけませんわ…!」
聞こえていたら、どんなによかったことか。


