「休憩所じゃないんだけど。」
「すみません、えと、つい」
「ついじゃない」
…しょうがないだろ。
俺だって、何でか分かんないんだから。

「…あ、そういえば、先輩実行委員だったんですね。」
「違う。
あたしは代理だから。
…まぁ、絶対清桜祭実行委員の仕事押し付けられるだろうとは思ってたけど。

甘かった。
あの女豹どもが、ひるむわけなかった。」

先輩は、そう言って心底悔しそうに瞳を揺らした。

「でも、アンタが実行委員押し付けられたのは意外だった。」
…だから、何で押し付けられたーとかわかるんだよ…。

「…寝てたら、こうなりました。」
「プ、くっつき虫らしいな」
「陸テメェ俺はくっつき虫じゃねぇっての!!」
毒舌ヤローめ…!

「自業自得だと思うけど。」
「そりゃ…そうですけど。」
「そういえば、今日委員会に遅れたよね。
あれはなんで?」
…気のせいか。
いやな予感がする。
言ったら爆笑されそうなんだけどな。

「…教室で、寝てました。」
「ブッ…クッ、ククッ…」
「…陸、笑っちゃだめ。
きっと勉強してて眠かったんだよ。」

そういうアナタも口押さえて俺に背を向けないでもらえませんかね。

肩、震えてんの見えるんですけど。

「どんだけ…、ッ寝んだよ…!!フ、ククッ…」

…だから笑いをこらえるなって。