て、おい。
なに先輩のこと目で追ってんだよ。
アホか俺は。
なに、あれか?
俺は変態なのか?
それとも、罵られてコウフンするドMなのか?

どれも違うな。
俺はノーマルだ。
断じてそのようなものではない!!

「…清桜祭の出店は~」
そんなもん勝手に決めてろ!
…あー、俺なんでこんなめんどくさいのになったんだろ。
まぁ、俺が寝てたから悪いんだけどさ。
ここまでひどくしなくてもよくね?

…それでも。
こんな退屈な委員会でも、先輩がいるなら別に…的な自分がいる。

別に…なんだよ!!
あー、自分にイライラする。
意味わかんねぇ!
もどかしいな。
腹立つな。

…てか、最近先輩のことしか考えてなくね?

はぁ─────…
なにやってんだって、俺。
「それでは、一年四組は希望の出店を発言してください。」
…あ゙?
あぁ、清桜祭のか。
やべ、希望の種目…なんだっけ。
てか、なにがあんだよ。

忘れた。
つか、興味ねぇな。
どうすっか…。
あ、とりあえず。
「レストラン…ってことで。」
「…ってことで?」
「あ、イエ、レストランです。」
なんだコイツ。
この司会者カタブツだな。

別に俺も、チャラチャラしてる気なんてないけどな。
常に『王子様』だし。
てか、何イライラしてんだ俺。

「さっすが王子ー!!
レストランのウェイターやったらかっこいいと思うなぁ。」
なんだこの女、くさい。
香水のにおいか?
うっわ、甘ったるいの嫌いだわ。