「マジかよ。」


「道也ってブス専?」


「最悪。狙ってたのにぃ」

なんか…。


「きも」


「ブス」


「地味女のくせに」


言い過ぎじゃね?


って俺のせいか…。


隣の音色の方を見ると、ポツンとうつむいていた。


泣く…か?


「ちょっと、言い過ぎじゃね?」


俺はいつもの笑顔を作って女たちをたしなめた。


それでもおさまらない音色に対しての悪口。


ふいにバンッという音が教室に響き渡った。


みんなの視線は一気にそっちに注がれた。


そこには「やめろよっ」と怒鳴っている潤の姿があった。


潤ー…?