ミカンとおれんじ ~High School~

――――ジャンッ!!


「ハァ、ハァ......」


息が切れる。


あたし、ちゃんと弾けてたかな......?


少し不安になって萩尾くんを横眼で見ると、萩尾くんはあたしを見てニコリと笑った。


――――ドキン......


心臓が高鳴る。


すると萩尾くんはあたしに近づいて、あたしの頭を歩く小突いた。


「どうだった?」


「......楽し、かった......」


思わず、正直な答えが口から出た。


ホントに、ホントに......楽しかった。